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ユニバーサル・エクスペリエンスとは
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旅に行けない人でも、オーロラ観測を体験したい

プロジェクト『Live!オーロラ』 since 2006

ポイント:「オーロラを見る」だけではなく、「実際の観測体験」をシステム化する

  体験の魅力と行動分析(現地・渡航前後)

オーロラの魅力は「観測」にあり。出現を待ち、翻弄され、ようやく出会えた圧倒的な光彩

 2000年頃から「人はなぜオーロラに興味を抱くのか」「オーロラの市場をつくる」などの調査や準備活動を続けてきました。その中でわかったことからヒントを得て2006年にユニバーサル・エクスペリエンスの礎となるプロジェクト「Live!オーロラ」を開始しました。

 いまでも変わらずオーロラ観測は世界中の人に楽しまれています。そして地球極域のオーロラ帯と呼ばれる地域では、多くの観測者たちは現地で同じ行動をしています。

 「夜になると暖をとれる屋内でオーロラを待ち、知らない人同士でも暗黙のカタチで、オーロラ出現を確認に屋外にでます。そしてオーロラが現れると、暖を取る人たちを呼びにいく。外に出た人たちは空に浮かぶ光彩に心を躍らせ、いつもはあまり手にしないカメラをセットし写真を撮る。」

体験に含まれるコミュニケーション、感情、情報をSNSで再現

 Live!オーロラのWebサイトユーザーにアンケートを取った結果、面白いデータもでてきました。その中でも「オーロラ観測旅行のリピート率」が約30%と非常に高いことです。そしてリピートする人たちの多くは、新たに旅行仲間を募ります。その際、彼らは自分が体験した話を聞かせ、撮影した写真を見せ、アドバイスを伝えます。

 この体験者と未体験者のコミュニケーションは、SNSで再現することができると考えました。Live!オーロラで独自のSNSを構築したのは2006年でしたが、分野を特化した形のSNSは当時では珍しく注目を集め、開始3か月で2万人のユーザー登録がありました。

  五感情報と、VR = 疑似体験を実現する要素の選定と開発

体験に含まれる五感情報をIoT/リモートセンシング技術で再現

 オーロラ観測をシステム化する上で、オーロラをリアルに再現できる技術は必須です。そして、「リアル」の定義を次のように決めました。 

  • 肉眼視に限りなく近いクオリティの動画像
  • 実際の観測地の気象情報
  • 実際の観測地の音声
  • オーロラが常にでているわけではない事実をそのままに

 これら前提とした「リアル」の定義の元、オーロラ帯の元に観測所を設置し、そこからライブ中継を行うことにしました。

 また、観測所に設置する装置はリモートセンシング技術とIoT技術にてシステム全てを開発することにしました。

五感情報を再生・上映する媒体の選定と準備・開発

 観測所で取得したデータを再生・上映する環境や媒体は、体験者に臨場感・没入感を与える重要なものです。また、媒体を複数準備することは、体験者に多様な環境を提供できます。Live!オーロラでは「インターネットがつながっている環境であれば、いつでも誰でも体験者になれる」をコンセプトにしました。

開発・実現してきた媒体(Live!オーロラ)

  準備・交渉・開発

地球極域、オーロラ帯の下「アラスカ観測所」を設置

 オーロラが観測される場所に各種センサーを設置し、ライブ中継を行うためには、ネットワーク環境、安定した電源等のファシリティ、業務利用できる信用度など様々な条件が必要ですが、調査・交渉を続けた結果2006年に米国・アラスカ州に専用設備として観測所を設けることができました。

アラスカ観測所について

アラスカ観測所・センサー類と、ユニバーサルエクスペリエンス構造との接続

 ユニバーサル・エクスペリエンスでは、ここが一番の肝になります。五感情報の伝達と、感情・コミュニケーションを演出するSNS等のアプリケーションを円滑に安定したシステムとして接続しなければいけません。

 また、それなりの規模のシステムになるため、安定した運用を限りなく低コスト・低リソースで実現する必要もあります。こうした工夫は、包括した技術や知識と運用経験が重要であると、Live!オーロラの経験から断言できます。

Live!オーロラについて

  Live!オーロラのサービス、プロジェクト化

 設備や技術開発、運用等にはそれなりのコストが発生する場合があります。Live!オーロラも例外ではなく、最高レベルの撮影システムから観測所・ネットワーク環境等の設備が必要で、低コスト化を図るためもあり、ほぼ全てを自社開発と運用で実現していますが、それでも無視することができない規模のコストが発生します。

 また、事業化という意味でサービスとしてユニバーサル・エクスペリエンスを実現することの意義は、「継続できる責任」を体験者に提供できることにもなります。賑やかしやメディア露出のための企画ではなく、体験者に継続してサービスを提供することも、重要な考えだと思っています。

  ユニバーサル・エクスペリエンス:世界中の誰もが体験できるしくみ

行動分析に基づき要素(デバイス)、アプリケーション、情報、媒体を結合し体験を演出。

 会話ができなくても意思の疎通がしたい。目が見えなくても綺麗な景色を感じたい。旅にいけなくても夢に見た土地を感じたい。あらゆる体験は環境、タイミング、事情などにより万人がを共有できるものではありません。

 体験をシステム化する際、『体験 = 五感・情報・感情、コミュニケーション』という方程式を考えました。この方程式の元、体験をシステム化する手法「ユニバーサル・エクスペリエンス」を提唱し、オーロラ観測体験を誰にでも提供できるしくみは、2006年から開始した「Live!オーロラ」が礎になっています。

Live!オーロラについて

  コラボ・依頼上映などで、体験の場を広げる

ビジネスモデル化することで、広がる可能性

 Live!オーロラはユニバーサル・エクスペリエンスの礎になったプロジェクトですが、開始当初からビジネスモデル化を想定していました。計画当初は国の研究機関との協業等の公的サービスとして運用することも想定しながら交渉を重ねていましたが、先への可能性などを考慮し、弊社独自のソーシャルビジネスとして運用することになりました。

 ビジネスモデル化されたユニバーサル・エクスペリエンスは、他社等との交渉が円滑になったことから様々な上映企画が実施され、結果的に想定以上の多くの人に「体験」を提供することができました。

※Live!オーロラで、コラボや企画等の相手一覧(一部抜粋、敬称略、順不同)


名古屋市科学館

山梨県立科学館 (山梨)

郡山市ふれあい科学館 (福島)

多摩六都科学館 (東京)

りくべつ宇宙地球科学館 (北海道)

ギャラクシティ (東京)

福岡市科学館 (福岡)

伊丹こども文化科学館 (兵庫)

独立行政法人 情報通信研究機 (NICT)

自然科学研究機構 核融合科学研究所(岐阜)

三鷹市・三鷹ネットワーク大学 (東京)

世田谷区立教育センタープラネタリウム (東京)

独立行政法人 科学技術振興機構 (JST)

コニカミノルタ プラネタリウム

米国・アラスカ州政府

NEC

SEGA・セガホールディングス

コニカミノルタ

毎日新聞社

サンケイリビング新聞社

NHK

ドワンゴ

Youtube

東京・夢の島マリーナ(スバル興業)

ソニー

日本コロムビア

森ビル

JAL 日本航空

東北楽天ゴールデンイーグルス (仙台)

角川書店・週刊アスキー

NTT

誠文堂新光社・天文ガイド

 

上映等の様子(抜粋)

上映等の様子をもっと見る

  お知らせ / イベント・上映 / パブリシティ

☆2018年02月11日 朝日新聞「オーロラ中継、郡山のプラネタリウムで 3月まで」
☆2018年01月23日 Astro Arts星ナビ「銀座でアラスカの夜空をリアルタイム体験」
☆2018年01月16日 毎日新聞「オーロラ写真や映像、生中継画像も 東京・銀座で作品展」
☆2017年12月12日 取材(古賀)BE-PAL(小学館)「野遊びマスターの偏愛ベストバイ」
☆2017年09月06日 報道ステーション(テレビ朝日) 4Kリアルタイムオーロラ映像を提供