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【DEOSランタン】(3)必要な部材と工具 ー 100均部材で、SDGsなイケてる蝋燭ランタンをつくる

※この記事は「連載記事」です。

 この記事をまとめている最中、近所のフレッシュネスバーガーに訪れた際、下の写真のようなアンティーク蝋燭ランタンが飾ってあるのを見つけました。何年前のデバイスかわかりませんが、よく見ると、「空気の流れ」「ロウの処理」は科学的に同じような論理構造で設計しているようです。「先人たちに学べ」、まさに、先人が作った偉大なデバイスが持つ論理構造と、僕のランタンが同じしくみを持っていることに、薄っすらと喜びの笑みを浮かべてしまいました。

近所のお店でみつけたアンティーク蝋燭ランタンと、僕が作った「100均 蝋燭ランタン」 科学的に同じ論理構造で設計しているようだ。

 では、「100均部材でつくる、イケてる蝋燭ランタン」に必要な部材リストです。基本的な構造は全てダイソー、セリア等の100均ショップで調達できます。一部、部材を結合するときに使うビスや蝶ネジはホームセンターで買いましたが、どれも部材毎のコストは数十円単位です。またZIPPOオイルはガラス瓶を加熱切断するときに使いますが、ガラスカッターで加工出来る人はそれでもOKです。いずれにしろ火傷等は十分注意してください。自己責任です。

必要な部材

 部材の選び方は、『ガラス瓶のサイズ』と『アルミ缶のサイズ』の組み合わせから決めていきます。今回は、ガラス瓶はSeriaの「ドリンキングボトルM」、アルミ缶は「370ml、直径66mm」のタイプで組み合わせました。この2つの直径が合うことが大切です。ただし、ガラス瓶がアルミ缶より小さい場合も対応する方法はあるため、連載の次の記事「部材の組み合わせ」で説明します。
 また、ビス、ワッシャー、ナット類はできればステンレス製を選ぶことをオススメします。その理由は連載記事の後半で説明します。

 この他、ランタンを持ち運ぶときの「ハンドル」を装着したい場合は、別途部材が必要ですが、ホームセンターで簡単に手に入る部材で作る方法もありますので、そちらも別の記事でご紹介予定です。

必要な工具類

 工作の中で、アルミのボトル缶はナイフとハサミの他、100円ショップでも買えるサンドペーパーがあれば十分ですが、他のステンレス部材は、最低限の金属加工の工具が必要です。次のリストは全てDIYする場合に最低限必要な工具ですが、今回は「100均部材でつくる~」ですので、工具も手頃な価格のモノを選びました。

  1. 電動ドリル or インパクトドライバー(ある程度の高パワーが必要です。今回12V、30Nの電動ドライバーを使いました。Amazonで購入)
  2. 金属穴あけ用ドリルビット(各種サイズ、ホームセンター)
  3. 金属加工用面取りカッター(ホームセンター)
  4. 金属のバリ取り用研磨工具 (電動ドリル対応、DAISOで購入「電動ドリル軸付砥石」)
  5. ラジオペンチ(DAISO)
  6. 小型ナイフ
  7. ハサミ(DAISO)
  8. プラスドライバー(DAISO)
  9. 手袋(DAISO)

 金属穴あけ用ドリルビットで、特に細い刃は加工作業中に折れる事があるため、注意して種類の選択と扱いをしましょう。ちなみに比較的大型のドリル刃は、ホームセンターで購入した「面取りカッター」を使いました。
 最近ではホームセンターや公共施設等に、安価や無料で使えるDIY工房が増えてきましたので、そこに用意されている工具を活用することでも良いと思います。

 また、金属加工の工程では、「バイス(万力)」があった方が安全で確実に加工ができます。今回の加工ではバイスもAmazonで購入したリーズナブルなモノを使いました。

部材の構成

 まず、今回のランタンを構成する部材の構成をについてです。部材を接合させる方法が、大まかにまとめると2つあります。

  1. 部材同士を「はめ合わせて」接着する
  2. 部材が持っている「ねじ回しの構造」を利用して結合する

 具体的な加工・工作方法は、連載の後半で説明しますが、ここで注意してもらいたいポイントは、「アルミ缶ボトル」と「SeriaドリンキングボトルM」(以下、ガラス瓶と表現します)の「はめ合わせ」結合です。

 「はめ合わせ」なので、お互いの”サイズの組み合わせ”が重要。双方ともに加工した後、ガラス瓶の底部にアルミ缶ボトルを被せます。

残念なお知らせ(2023/03月現在)、ドリンキングボトルMが生産中止

 この記事をまとめている2023年3月現在、セリアではドリンキングボトルMが生産中止になっているそうです。残念ながら上記の組み合わせでは作成できません。100円ショップでは一旦生産中止になった商品が販売再開されることもあるようですので、ドリンキングボトルMの復活を期待したいです。
 しかし、ポイントを抑えて部材を選べば、他のガラス瓶を使ってもDEOSランタンの制作はできます。

他のガラス瓶や、部材を使っても作れるDEOSランタン

 今回のDEOSランタンの制作では販売中止になっている「ドリンキングボトルM」を使いましたが、実は、他のガラス瓶でも制作しています。下の写真の小さいランタンが、「DEOSランタン JAM」。そうジャム瓶を使った小さなDEOSランタンです。
 この小さく可愛いランタンを見て、「かわいいーーー!!x100」と反応してくれる女の子はきっといるでしょう。
 さて、そんなことはさておき、この小さなランタンも同じ構造を持っていて、一部の部材が違うだけで作り方も同じです。

次の記事では、DEOSランタンの具体的な構造と、部材の組み合わせについて説明します。

前へ「【DEOSランタン】100均部材で、本格仕様のイケてる蝋燭ランタンをつくる (2)ー 蝋燭ランタンのしくみ

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※この記事は「連載記事」です。

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